セルフサボタージュとは、わざと目標達成を避けるような考え方や行動をすることを意味します。心理学の用語のようです。
注意が必要なのは、自分で自覚していないことも多いということです。知らず知らずのうちに、自己破壊的な思考パターンや行動をしてしまっているということです。
自分では論理的や合理的に考え行動しているつもりですが、それが自己破壊的になってしまうのです。これはADHDの人にも多いそうです。
目次
「自分に良いことを途中で止めてしまう」
たとえば、新しく運動を始めたとします。
その結果、夜によく眠れるようになり、ADHDの症状も改善します。友人や同僚などからも好評です。
しかし、ある時これを止めてしまいます。なぜかというと、周りの人は運動をしなくてもうまくやっている人がいる、と思ってしまうからです。
それでまた運動を始める前の状態に戻ってしまいます。
「セルフサボタージュの原因は?」
1.「成功の限界を決める」
このセルフサボタージュが起きる原因の一つは、心の中で自分の成功の限界を決めてしまうことにあるようです。
この限界を上回ると、人はとても不快な気持ちになるそうです。そして、その不快感を避けるため、元の快適に感じられる状態に戻ろうとします。
その結果、ネガティブな思考が生まれ、目標の達成をあえて避けるような行動をしてしまうのです。
ADHDの人の場合は、穏やかな状態や整理整頓がなされている状態であるとき、罪悪感を感じたり、自分はそんな人間ではないなどの気持ちが生まれてしまうようです。
2.「失敗したときの言い訳を作る」
また失敗を恐れるがゆえに、失敗したときの言い訳を作る目的でセルフサボタージュが行われることもあるそうです。
たとえば、大事な試験の直前に遊びに行ってしまうなどが考えられます。注意が必要なのは、前にも書いたように、これらの行動は無意識的に行われてしまうこともあるということです。本人も自覚がない場合があるようです。
「セルフサボタージュを避けるためのヒント」
次に、セルフサボタージュを避けるためのヒントを紹介します。
1.「人はみんな違う」
自分にとって良いことが、他の人にとって良いことであるとは限りません。逆に、ほかの人にとって良いことが、自分にとって良いことであるとも限りません。
人によって、何が有益であるかどうかは違います。その点を意識することが重要なようです。
2.「前進を続ける」
もし自分に良い効果のある考え方や行動があったら、それを粘り強く続けましょう。
周りの人を見て不安になったりする必要はありません。
3.「セルフサボタージュかどうかを見極める」
セルフサボタージュとなる自分の思考パターンや行動を見極めることが大切なようです。そして、できる限りそのような思考や行動を避け、ポジティブな結果になるように考え方や行動を改めることが必要なようです。
自分がそのような状態になっていないか気を付けたほうがよいですね。