アスペルガー症候群の人の仕事として、調理師は向いているのでしょうか?
一見すると、対人能力はあまり求められない仕事のように見えるので、向いている仕事のように見えます。そこで調べてみました。
「素早い調理が求められる調理人」は向いていない可能性がある
「インディアナ自閉症リソースセンター(Indiana Resource Center for Autism)」によると、高機能自閉症の人やアスぺルガー症候群の人には、「素早い調理が求められる調理人(Short order cook)」の仕事は向いていないそうです。
理由は、同時にたくさんのことをしなければいけないため、高いワーキングメモリーの能力が求められるからのようです。発達障害の人は、一般的にワーキングメモリーの能力が低いと言われています。
具体的には、大衆向けのレストランや、ファミリーレストランの調理人などでしょうか。薄利多売をしているお店は、必然的に短時間でたくさんの料理を作る必要が出てくるように思えるからです。
少数の人を相手にするお店が向いている?
一方で、高級料理店や、個人経営のお店の調理人などは、あまり素早い調理は求められないような気がします。常連の人など、少数の人を相手にするからです。
もしかしたら、そのようなお店の調理人のほうがアスペルガーの人には向いているのかもしれません。
個人的な印象では、調理人の人は、アスペルガー的な人が多いような気もします。高い対人関係能力をあまり求められないと思うからです。どちらかというと黙々と仕事をするイメージです。
ただし、料理人同士や先輩後輩の上下関係が結構厳しいという話も聞くので、それにうまく対応できないと苦労するかもしれません。
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