アメリカでは、ADHDと診断された3人に1人が、処方薬などを得る目的で、(ADHDではないのに)ADHDのふりをしている可能性があります。
これは、シドニー大学のダニエル・フロリダ教授が精神科医の会議で発表しました。
https://www.news.com.au/technology/science/one-in-three-faking-adult-adhd-researcher/news-story/5e83475ad8df655a251680d016814855
教授によると、ADHDはもともと子どもに関係した障害であり、ADHDの診断基準は子どもを対象として作成されました。そのため、従来の診断基準で大人のADHDを正確に診断するのは難しく、誤診となるケースが多いそうです。
誰もがADHDのふりができる?
また、いくつかの研究によると、訓練やADHDについての知識を持つことで、ADHDの診断テストをごまかせることが明らかになっています。
現在は誰もがGoogleでADHDの症状を調べられ、ADHDの知識が簡単に手に入ります。そのため、別の目的でわざとADHDと診断されようとする人が出てくる可能性があるのです。
診断精度が上がれば誤診は減る?
教授によると、新しいコンピュータベースのテストを利用すれば、本物のADHDと偽のADHDが簡単に区別できるそうです。診断精度がもっと上がれば、誤診は減るかもしれませんね。
日本ではわざとADHDのふりをする人はあまりいないと思いますが、誤診は少なくないと思います。
参考記事:One in three ‘faking adult ADHD’ – researcher