アメリカの専門家によると、ADHDの子どもを持つ夫婦は離婚しやすいそうです。
その割合は、普通の子どもを持つ夫婦と比べて約2倍だそうです。
これはアメリカバッファロー大学の、ウイリアム・E・ペルハム博士他による研究です。
具体的には、子どもが8歳の時点で離婚した夫婦は、ADHDの子どもを持つ夫婦が22.7%のに対し、普通の子どもを持つ夫婦は12.6%だったそうです。
ただし、ADHDが離婚の唯一の原因ではなく、ADHDの子どもの子育ての問題と家庭内の他のストレスが重なることで、夫婦の衝突が起こり、最終的には離婚につながるそうです。
8歳を過ぎれば離婚はしない?
また興味深いのは、子どもが「8歳」を過ぎると、ADHDの子どもを持つ夫婦と、普通の子どもを持つ夫婦で、離婚の割合は変わらなくなるそうです。
つまり、子どもの子育てが大変だったとしても、子どもが8歳を過ぎればその後は夫婦関係がうまくいくということなのかもしれません。
ただし、研究者によれば離婚は必ずしも悪いことではないそうです。
深刻な夫婦間の衝突が何度も続き子どもを育てることが困難になった場合、離婚は子どもにとってもベストな選択肢になる場合もあるからです。
この研究はアメリカの夫婦を対象としているので、社会文化の違う日本とはまた異なることも注意が必要でしょう。
日本で同じ研究がおこなわれたら、どのような結果が出るのでしょうか。
参考サイト:Couples with children with ADHD twice as likely to divorce
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