ADHDの人はギャンブル依存症になりやすいです。
いくつかの研究では、ADHD と診断された人の 10 ~ 20 % が「ギャンブル依存症」であることがわかっています。
これはADHDの特性である「衝動性」が関係しています。
衝動性とギャンブルの関係
いくつかの研究調査では、衝動性がギャンブルにつながることがわかっています。
衝動性の中でも、特に「意思決定の下手さ」が、ギャンブル依存症になる大きな要因となります。
また、ADHDの人が「退屈を嫌い刺激を求めやすい」ことも関係している可能性があります。
つまり、ADHDの人は衝動性と刺激を求めるため、ギャンブル依存症になりやすいのです。
ADHDの人は若いときからギャンブルを始める
また、ADHDの人は、同年代の人と比べて、より若いときからギャンブルを始めやすいこともわかっています。
これは大きな問題となります。なぜなら、若いときからギャンブルを始める人は、より深刻で長期的なギャンブルの問題を抱えやすいからです。
ADHDの人はパチンコ依存症になりやすい?
日本ではパチンコ店が多くあります。ADHDの人はギャンブル依存症になりやすいため、当然パチンコ依存症にもなりやすいと考えられます。
以下の記事では、パチンコ依存症者で、後に発達障害であることがわかった男性が紹介されています。
「職場でうまくいかないストレスを晴らしたかった。パチンコで当たることが成功体験のように感じていた」。千葉県の会社員男性(45)は20代前半からパチンコにのめり込み、34歳までの12年間で750万円ほどの借金をした。
33歳の時、親の勧めで依存症の問題を扱う「浦和まはろ相談室」(さいたま市)を訪ねた。相談室は精神保健福祉士の高澤和彦さん(59)が個人で運営している。男性は一方的に話し、高澤さんの問いかけには少しずれた回答をする。発達障害の一種で、コミュニケーションや臨機応変な対応が苦手な自閉スペクトラム症(ASD)の特性があると高澤さんは感じ取った。男性は後にASDの診断を受けた。
ギャンブル依存症の対策は?
ギャンブル依存症の最も深刻な問題は、継続的なギャンブルによって引き起こされる、その人のライフスタイルや周囲の環境に与える影響です。
失ったお金の総額は重要ではありません。
ギャンブル依存症に対処するには、専門家の助けが必要です。
参考記事:Gambling and ADHD: What to Watch for When Rolling the Dice