アメリカの最新の研究で、自閉症の子どもを持つ家族では、ペットが自閉症の子どもとその親の両方のストレスを和らげることがわかりました。
これはミズーリ大学の研究者が実施した研究で、自閉症スペクトラム障害(ASD)の子どものいる764の家族を対象に、犬や猫を飼うことの利点と欠点を調査しました。
専門誌に掲載された調査結果では、動物を飼うことで余計な負担が増える可能性はあるもの、ペットは親のストレスを高めることはなく、子どもとその親の両方がペットとの強い絆を持っていることがわかりました。
また、ペットが多ければ多いほど良い点は増え、ストレスが少ないこともわかりました。
自閉症の子どもの社会的相互作用を高め不安を軽減
この研究を行ったグレッチェン・カーライル(Gretchen Carlisle)氏によると、ペットは自閉症の子どもの社会的相互作用を高め、不安を軽減するのに役立つと考えられるそうです。また、自閉症の子どもだけでなく、その親にも快適さとサポートを与えます。
ただし、飼うペットは自閉症の子どもの活動レベルに合わせる必要があります。たとえば、活動が活発な大きな犬は特定の子どもには感情的な負荷を与える可能性があるので、静かな猫のほうが適している場合もあります。
ペットが子どもだけでなく、その親にも良い点があるというのは興味深いと思います。
via:A family pet could relieve stress for parents of kids with autism