京都大学の教授らが「引きこもりのメカニズム」を発見

引きこもりがなぜ起きるのか、そのメカニズムが発見されたそうです。

発見したのは日本の京都大学の教授が率いる研究チームです。

学校や会社などで、周囲とふれあう社会生活を拒み、自宅に隔離された状態へと陥ってしまう引きこもり。いま日本では、15歳から39歳までの男女で引きこもりの状態にある人は、実に54万人を超えているとされています。

このほど京都大学大学院医学研究科の成宮周教授が率いる研究チームは、マウスを用いて、引きこもりにつながる神経回路メカニズムを発見したと発表。研究成果をもとに、新たな抗不安薬を開発したり、社会復帰を促すべく、不安を低減するための認知行動療法の導入への期待が高まっていますよ。

この引きこもりのメカニズムは、マウスを使った実験によって発見されたそうです。

同研究では、高架式十字迷路を用いて、マウスの不安行動を測定。通常であれば、マウスは、壁のある道でも、壁のない道でも、十字迷路を活発に行き来するそうです。しかしながら、ほかのマウスから隔離し、1匹だけで長期間飼育されると、壁のない広い空間へ出ていくことに不安を覚え、十字迷路のなかでも壁に囲われた道ばかりにとどまる傾向が強まることが実証されました。

簡単に言うと、マウスを一匹だけ隔離しておくと、その後外に出ていくのが苦手になる、ということでしょうか・・。

これ自体はなんとなく多くの人が想像できるような結果だと思うのですが、さらにこの研究では、隔離されたマウスの脳内で起きるメカニズムが解明されたことが重要なのではないかと思いました。

研究によると、隔離され、引きこもりになったマウスの脳内では、「「mDia」たんぱく質が活性化して、神経シナプスの末端を収縮させ、情報伝達の効率が低下」するそうです。

社会隔離ストレスを受けているマウスの脳内を調査。脳内神経にある細胞骨格の形成に大きな役割を果たす「mDia」たんぱく質が活性化して、神経シナプスの末端を収縮させ、情報伝達の効率が低下していることを突き止めました。

したがって、この「「mDia」たんぱく質の活性化」のメカニズムに対処すれば、引きこもりは治るのかもしれません。

逆にmDiaを欠損させると、壁のない道に出る不安感が解消される様子も判明! 神経細胞の収縮を阻害する薬物を投与しても、やはり不安行動が収まっていく様子が観察されたそうですよ。

この研究によって、引きこもりの人が救われるといいですね。

ただしこの研究の結果はあくまで「脳内のメカニズム」であることに注意が必要です。脳内のメカニズムを引き起こす社会環境的要因についてはわかりません。

今回の研究は、マウスをわざと隔離させて引きこもり状態にさせたわけですが、人間の場合、引きこもり状態になるのは、社会環境によるものが大きいと思います。たとえばいじめを受けたりなどです。その社会環境的要因のほうも同時に考えていったほうが良いのではないかと思いました。

参考記事:引きこもりはなぜ起こる?京大教授らがメカニズム発見

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